紙質

上質紙
コピー用紙などでよく使われる表面がざらざらしている紙です。複写でない伝票、レーザープリンター用の伝票、チラシ、取扱説明書に良く使われます。
色上質紙
上質紙にあらかじめ色がついている紙です。用途によって使い分ける場合に便利です。
ノーカーボン紙
ノーカーボン紙(感圧紙ともいいます)は、主に伝票(帳票)に使用される、筆圧を感知し、肉筆と同様の文字などを複数枚に亘り複写を行うことのできる特殊な用紙です。複写による発色は、青色(青発色)と黒色(黒発色)をお選びいただけます。ドットプリンタによる複写印字も可能です。
多くの複写式帳票はノーカーボン紙が使用されています。筆圧による複写のため、一般的によく利用されている【40】の厚さで、ドットプリンタでの印字の場合7枚まで、手書きの場合5枚複写までが複写の限度枚数です。
また、複写印字された文字は保存状態により、数年後に少しずつ消えていく場合がありますので、半永久的に保存する場合は不向きです。
筆圧を利用して複写する用紙には、他にカーボン紙もあります。

ノーカーボン紙の構造

ノーカーボン紙の構造ノーカーボン紙は一般的には上用紙、中用紙、下用紙の3種類に分かれています。上用 紙と中用紙の裏面には発色剤(無色染料)を内包するマイクロカプセルが塗布されており、中用紙と下用紙の表面には顕色剤が塗布されております。
上・中・下用紙は複写枚数に応じて中用紙の枚数を増やし、図のような組み合わせてご使用ください。

ノーカーボンセルフ(シングルタイプ)

ノーカーボンセルフ(シングルタイプ)ノーカーボンセルフは裏面に染料カプセルと顕色剤の双方が塗布されており、圧力を加えるとカプセルが破壊され顕色剤と反応して発色します。従って、上・中用紙と重ねなくても、自己発色し、タイプリボンなしで1枚だけで発色します。

ノーカーボンセルフ(ダブルタイプ)

ノーカーボンセルフ(ダブルタイプ)ノーカーボンセルフ(シングルタイプ)の裏面に染料カプセルが塗布されており、上用紙の機能がプラスされていますので、中用紙・下用紙と組み合わせて多枚数複写用途に使用できます。

カーボン紙
カーボン紙はカーボンインキと呼ばれる特殊な複写用インキを用紙裏面に印刷塗布することで複写を可能にする用紙です。カーボンの色には青と黒と赤があります。
運送会社の送り状に使用される場合が多いです。また、ノーカーボン紙と違い、複写された文字を長期にわたって保管する必要がある場合に適しています。
感熱紙(サーマル紙)
感熱紙は、印刷面には独特の鈍い光沢があり、ここに熱により化学反応を起こして変色する物質を塗布してあります。この面に文字や図形の形に合わせて熱するとそれらを浮かび上がらせることができます。感熱紙への印刷は熱源があればよいため、インクやトナーを必要としません。
長期保管には向きませんが、扱いに注意したり、高保存タイプの用紙を選ぶことで保存日数を伸ばすことができます。また、消費期限があり、長い間使用せずに放置した感熱紙は黄ばんだり、印字結果がかすんでいる場合があります。 ファックスやレシートの印刷に主に利用される他、水道や電気などの公共料金の領収証や自動券売機などで多く使われています。
コート紙
表面にコート剤を塗布し高圧を加えて滑らかにした紙です。写真などが入っているチラシやパンフレットに向いています。
アート紙
コート紙より滑らかで白く、より写真をキレイに見せる美術関連、高級印刷関連に向いています。
アイベスト紙
アート紙の厚紙です。ポイントカード、会員証、DM(はがき)に使われます。
マットコート紙(略してマット紙)
上質紙をベースにコーティングをしているので、しっとりしていて光沢がありません。パンフレットやDM(はがき)に使われます。長時間読んでいても目にやさしく、文字を中心とした印刷物に向いています。

×Close